鳥取大学 地(知)の拠点大学による地方創生推進室

 地域就業論 講義録①(JA鳥取県中央会)

講義科目

講義概要

鳥取大学では県内産業界への理解促進と職業観・就業意識の醸成を狙いとして「地域就業論」を開講しています。
本講座では地元産業界からリレー形式で講師を招き、各業界の現状やこれからの方向性(ビジョン)のほか、その業界で
働くためにはどのような能力や姿勢が必要か等についてお話いただきます。

10/13(木)はJA鳥取県中央会 専務理事 蔵増 保則氏、主事 岩本 裕己氏にお越しいただきました。

農業者の支援を行うJAグループ(Japan Agricultural Cooperatives:農業協同組合)、その指導機関にあたるのがJA鳥取県中央会です。地域の総合JA(JA鳥取いなば等)に対する指導や、農業者の教育など様々な活動を通じて、鳥取県の農業の発展、安全・安心で豊かな食べ物の提供、そして暮らしやすい地域社会の実現を目指しておられます。

会社名

JA鳥取県中央会

学生へのメッセージ

■JA鳥取県中央会 専務理事 蔵増 保則氏

◎日本の農業をめぐる情勢
「農業をめぐる情勢としては、人口減少・少子高齢化の進行による消費者・農家の減少が一番大きな問題である。また、日本の食料自給率は先進国最低水準であり、農産物はアメリカを中心とした海外からの輸入に頼っている。今後、TPPによる農産物の貿易自由化も避けられない見込みであり、こうした状況を踏まえて、日本における農業の将来を考えていかなければならない。」

 

 

 

◎JAの組織と事業
「株式会社は株主への利益還元が主目的だが、JAは協同組合で『みんなでよりよい社会を築く』という思想の組織である。JAグループ鳥取は48,000戸の組合員から構成されており、組合員の農業生産力と暮らしの向上を図ることで、地域の活性化を目指している。また、農産物の生産・販売を支援するほか、信用事業による資金の融資、共済事業での病気・事故のリスクに対する保障の提供など、組合員が必要とするサービスを総合的に行っている。」

 

 

 

◎農業の持つ基本的価値とJAが果たすべき役割
「農業の持つ基本的価値のひとつは『持続可能な食料供給』である。これは農畜産物の将来にわたる安定した生産と供給といった量的側面と、安心して食べられる安全な農畜産物の生産・供給といった質的側面の2面からなっている。さらに『国土保全などの多面的機能』として、農地の管理を進めることで洪水や土砂崩れを防ぎ、景観保全によるやすらぎ(癒し)を生み出す。こうした農業の価値を維持するために、地域の特性を生かした持続可能な農業の実現を支援していくことがJAの役割であると考えている。」

 

 

最後に蔵増専務理事から学生に向けて、「食べ物の世界はコンビニやスーパーの棚だけでは無く、育てて収穫して消費者に届けるまでに、どれだけの過程を経て、安心安全に気を配っているかを知ってもらいたい。皆さんが就職を考える時には自分がどの部分に関わりたいのかを考え、仕事を行う上でのやりがいを見つけてほしい。」とのメッセージをいただきました。

 

また、本学農学部のOBである岩本 裕己主事より、「農家の方々と接する中で野菜の話をするのが楽しく、農家の支援をできていることがモチベーションとなり、やりがいをもって仕事を続けられている。その中で、自分たちが日本の国土・農業・食を守ることに関与できていると感じられる。また、今後の就職活動に向けては『挨拶ができる』ことが非常に大切であり、その点を頑張ってほしい。」とご自身の経験をもとにしたアドバイスをいただきました。

 

 

 

 

 

写真左より、有限会社ひよこカンパニー 小原社長、JA鳥取県中央会 岩本主事、蔵増専務理事

 

 

JA鳥取県中央会

住所 〒680-0833 鳥取県鳥取市末広温泉町723

代表者 会長 髙見 俊雄

従業員数 正職員30名(うち本学卒業生6名)

業種 JAの指導、情報提供、監査、農業政策への意志反映、広報、組合員・役職員の教育事業等

HPアドレス http://www.ja-tottori.or.jp/


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