鳥取大学 地(知)の拠点大学による地方創生推進室

 学生による企業訪問レポート:三洋製紙 株式会社

「学生による企業訪問レポート」 ~鳥取県内企業見学シャトル便~
鳥取大学COC+事業推進室では、学生の皆さんが、稼動中の企業を見学し、良く理解することで、今後の学習や職業選択に役立てて頂く事を目的に「県内企業見学シャトル便」を開始致しました(対象~全学年、全学部)。同行した学生から見た、企業の実態を掲載いたします。

訪問日 2017/07/14
作成者 工学部3年(男子)

○会社概要
創 業  1961年9月(資本金9,175万円)
従業員数 131名(2017.7.1現在)
業 種  中芯原紙製造、農業用再生紙製造
所 在  鳥取市古市185
概 要  半世紀以上に渡り、カミグループの一員として、段ボール用中芯原紙や農用再生紙の製造、販売を手掛けてきた同社は、平成29年より木質バイオマスボイラー発電設備を建設し、新事業を展開しながら紙を通して地域社会に貢献し、地方創生の一躍を担っている。

○はじめに
・工場の立地場所は、千代川の広大な中洲にあり、静かなイメージを持っていたが、実際、工場に近づくにつれ、大型トラックがひっきりなしに行き交い、目の前に今年から稼働しているバイオマス発電のタワーが現れたり、そのダイナミックな工場の現場に胸がワクワクした。出迎えていただいた総務部の森井部長様をはじめ、鳥大OBの方も、とてもファミリー的な雰囲気で、概況を聞き、そして工場を視察することが出来たことに感謝します。

○お話から
・同社は、県内外からリサイクルされた古紙を利用して、段ボール用中芯原紙を製造、販売しているが、原料は全て古紙から作られ、また、その出荷先は大消費地が多いとのことであり、そのため工場を行き交う10tトラックは1日70~80台と、回転が非常に早く、また工場内も、凄いスピードと精密さで製品が作られている事に驚いた。
・段ボール中芯と言っても、いろいろな用途に合わせて強度やラインナップを揃えなければならなく、近年、宅配便等の急増に伴い、段ボールの需要も急増しているとのことであり、現在、月22,000tの段ボールを製造しているとのこと。農用再生紙「カミマルチ」も水田や畑で使う紙製マルチであり、使用後は自然に土に還るという環境へも優しい製品である。
・従業員の方々は、約130名とお聞きしたが、工場自体はコンピューター制御された大型抄紙機が稼働しており、携わる方は少数であった。運び込まれた古紙を水に溶かし、攪拌して繊維をバラバラにし、そして繊維を一定方向にして紙を抄いていく工程が、目の前で展開され、そして最後は巨大なロール紙となって、トラックで輸送されていくという流れであった。また、段ボールは漂白すると繊維が弱くなるため、漂白せず繊維そのものを作るため、繊維の本来の色である茶色をしていると言うことである。
・紙を作るということには、水も大切であるが、乾かすための熱も必要であり、如何に効率よく発電して熱を作るかということも課題である。同社は、今年から従来の発電に合わせて、バイオマス発電を導入、稼働させており、16,700kWを発電。一般家庭3~4万世帯分とのことである。発電用の木材チップは県産材の端材や間伐材を使用とのことで環境へ優しく配慮されており、バイオマス発電には、間伐材や廃材に加え、インドネシアやマレーシアから鳥取港へ荷揚げされたパーム椰子殻を混ぜて使用されている。

○最後に
・大規模な機械を管理するために、各所で安全管理を徹底する様々な工夫がなされており、大変だが、やりがいがある仕事だと思うと同時に、社員の方々の連帯感を凄く感じることが出来た。
・バイオマス発電では県産材のチップを使用することで、林業関係の雇用にも貢献されており、また、エネルギー自給率の低い鳥取県のエネルギー自給率向上にも貢献されている。
・大卒社員の中で、鳥大生が14名と一番多く、今回も2名のOBの方の案内で見学する事が出来た。また、抄紙工程で紙の厚さを均一にする「フィードバック制御」は、私が大学で学んだ制御方法の1つであり、現場を見ることが出来たことは大きな収穫であった。


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