鳥取大学 地(知)の拠点大学による地方創生推進室

 企業見学シャトル便~大山Gビール(久米桜麦酒株式会社)~

訪問日 2019/7/22
参加学生 農学部  3名
       地域学部 1名

 同社は、地元の酒造好適米「山田錦」を原料とした日本酒を製造する久米桜酒造有限会社大山醸造場と同じ敷地内にあり、直営レストラン「ビアホフガンバリウス」とビール工場が一体となった建物である。今回、お話いただいた工場長の岩田秀樹氏は、ビアテイスター(ビールのソムリエ:日本で約3,000人)の中でも約40人しかいない最高峰の「マスターブルーイング・イバリュエイター」の一人であり、山陰地方では、岩田氏ただ一人です。同氏の「マスターブルーイング・イバリュエイターとは、原料選びから醸造工程、そしてお客さまの「うまい」の一言まで、全ての工程をコントロールするための資格。ビールは生き物です。やさしく、時に厳しく、育てている。」との言葉とともに、ビール造りへの情熱を学んだ2時間であった。

企業情報

企業名 大山Gビール(久米桜麦酒株式会社)
企業概要 設立    1996年4月(資本金8,000万円)
従業員数  14名
業種    ビール製造販売、レストラン経営
所在    鳥取県西伯郡伯耆町丸山1740-30
概要    1996年に久米桜酒造株式会社(創業164年:米子市)と山陰酸素工業株式会社(各種高圧ガス及び関連器財販売:米子市)が共同で設立。翌年よりビール製造と地元食材を中心に使用した創作料理レストラン「ビアホフガンバリウス」の運営を開始し、現在、年間約56,000人(地元及び県外客)の来客数がある。名峰大山の伏流水を使用したクラフトビール「大山Gビール」の1つ「ヴァイツェン」は2011年のワールド・ビア・アワード(ヴァイツェン部門)で世界一を受賞したビールである。
【下記写真:ビール工場内にて】

学生コメント

<学生からの感想>

後から振り返って

~参加留学生:4名~

1.参加して印象に残ったこと、学んだこと

・実際にビールの醸造の現場を初めて見学することで自分たちが美味しくいただくビールの出発点を見ることが出来た。そして、生産者の方がとても熱い思いを持ち、原材料や製法にこだわり醸造されていることが今現在、クラフトビールのブームを作っている1つの要素だなと体感することができた。

・「この仕事をしていて楽しいんだ!」という熱い思いが伝わってきたことが印象的だった。自動でできる部分をあえて手動でやることで、ビール造りの仕組みや楽しみを理解しながら行われていることは、大手ではできない強みだと感じた。

・施設見学が一番印象に残りました。実際にビールの製造過程を見て理解が深まった。小麦やホップのこだわりも知れてビールのへの情熱が非常に伝わってきました。試飲もできて良かった。

・新しい事に挑戦していく中でも、伝統を守り続けること、自分の仕事が誰の役に立っているかということを考えて、日々の仕事に向き合うと仰っていたことが印象に残った。私もこれから社会に出て、後から振り返って「天職だった」と思える仕事に就きたいと思った。

 

2.企業の良かった点、気になった点

・実際にビール蔵まで入らせていただき間近で様々な装置の説明をしてくださった。そして、あえて手間のかかる方法の面白さやクラフトビール、マイクロブルワリーの持つ魅力を教えていただいたことがとても良かった。そして、実際の商品である大山Gビールのヴァイツェンや試作中のIPAはとても美味しかった。また、大山の伏流水をできる限り水質調整せずに使用し大山Gビールらしさ、地域性を作り出している点がとても良いと感じた。

・感覚だけでビール造りをしているのではなく、理論に基づいて行っていた点。

・大切にしたい軸がしっかりとしている企業だと思った。(定番のビールを造ることが大事だと仰っていたこと等)

・一つ一つの質問に対して詳しく話を聞かせてくださり、非常にためになった。

・ビール造りにかける熱意に胸を打たれた。

・社員の方も丁寧に声をかけて下さったことが嬉しかった。

・質問に真摯に答えて下さった岩田様の姿勢から会社全体の志や、雰囲気が伝わってきた。

 

3.企業への要望や提案

・地元の魅力の一つとなる企業だと実感した。今後も学生などに、企業の魅力を伝え、クラフトビールの魅力、美味しさを伝える取り組みをしていただきたいです。
・畑の見学や、社員の方ともお話をしてみたかった。

 

4.その他

・研究室では酵母の分離・同定を行い、分離酵母の能力を調査することで食品に有用な菌株を探している。能力の調査は主に発酵試験などを中心に行っているが、実験室規模での実験結果が良くても、工業規模となると結果が変わる可能性は大いにある。そのため実験室では、実際に使用する場面にできるだけ近い環境で実験することで、規模による差を小さくする必要がある。「ビールでの使用を想定するのであれば、その工場の麦汁を使用して実験を行うべきだ。」と、岩田工場長が仰っていたことは非常に納得のいくことであった。
また工場見学をすることで、実験室との規模にはどれほどの違いがあるのかということが明確になった。実際の現場を知るのと知らないのでは、規模の差を想定した実験は行えないと思うので、今回見学できたことを活かした実験を今後は行っていきたい。
・私は、研究で酵母の発酵特性を調べています。岩田さんのお話を聞き、酵母の特徴や発酵速度等だけでなく、酵母と他の材料との関係や、それらが生成物 (生産過程に生成される成分等) や香りに与える影響など相互作用についても非常に興味深く、実験等を行う価値があると感じました。有用酵母を選抜する際、ビール生産における酵母の役割だけではなく、製品としての価値を高めるために様々な考慮が必要であることを改めて実感しました。今回の見学で酵母のピッチングのタイミングなど、ビールの生産工程が知れたこともよかったです。

 


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